雨が教えてくれたこと

今日は朝から雨が降っていました。
職場では、他部署の方が「すみません、台車を貸してください」と声をかけてきた。
私は「どうぞ、使ってください」と快くお貸しした。

しばらくして、同じ部署の仲間が事務所の外で少し騒いでいる。

「台車がびしょびしょで使えない!」
「誰だよ、濡れたまま返したのは!」

その声を聞いて、ハッとしました。
あ、さっき台車を貸したあの方かもしれない……。

どうやら、雨の中そのまま返されたようで、台車は濡れたまま。
定位置には戻っていたけれど、「戻しました」のひと言もなく、なんとなく寂しさを感じました。

仲間は不快だったようで、その気持ちを周囲にも共有していました。
でもその時、ふと・・こんなふうにも思ったんです。

「台車が濡れていたら、黙って雑巾で拭いて使ってもよいのでは?」

もちろん、不快に思った気持ちもわかります。
でも、相手は急いでいたのかもしれない。
そんなふうに、ちょっとだけ想像してみると、自分の気持ちも少し穏やかになっていくのを感じました。

雨の日のちょっとした出来事でしたが、
「不愉快の波紋が拡がる光景」・・・残念でした。

もし、今回のような出来事があったら、

私は黙って台車を拭いて使おう。


そんな大切なことに気づかせてもらいました。

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