今日、事務所でちょっとした出来事があった。
いつものように仕事をしていると、ある先輩が入ってきて、
「A君はいないの?」と聞いてきた。
「今は不在ですけど、どうかしましたか?」と聞き返すと、
「いや、君に聞いても分からないと思うけどさ……」
と、言いつつ話し始めた。
話を聞いてみると、どうやらA君のパソコンの中にあるデータを探している様子。
A君のパソコンは共有PCなので、ピンときた場所を一緒に開いてみることにした。
フォルダを開くと、そこには膨大な数のファイルが。
名前で絞ったり、ソートをかけたり、昇順・降順を切り替えたりしながら、
それらしいデータを探していく。
その間、先輩はというと――
「あーそれじゃない」「もっと前のやつかも」「もうちょっと探して」
と、次々に指示だけを出してくる。
どうやらパソコン操作は苦手らしく、自分では何もしようとしない。
結局、目的のデータは見つからず、
「A君に直接聞くから、もういいや」とのこと。
私はというと、自分の仕事を一度止めて、できる限りのことを試したけれど、
結果は出なかった。
この一件で、ふと思った。
知らないことを人に聞いて済ませようとする人もいれば、
知らないことを自分で調べて行動する人もいる。
どちらが良い悪いではないけれど、
私は先輩のために精一杯「行動した」
「行動する」って、大切だと思う。